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あまりにもヒットした作品には食指が動かないのだが、あらすじが気になったので読んでみた。納得の大ヒット作品だった。
まず思ったのは高校を出たらできるだけ早いうちにこの本を読んでおくことをオススメしたい。自分がいつまでも若者のままだと信じて疑わない若者にこそ真っ先に読んでほしい。
定型的なジャンル分けでいえば恋愛小説になるのだろうが、あまりにも現代の恋愛、あるいは婚活について、さらにはそこにある苦悩や驕りが生々しくかつ繊細に、これでもかと言うほど詳細に描写されている。とんでもないリアリティだと思った。浮ついた恋愛小説と同じジャンルで括ることはできない。面白すぎて読み終わった時は深夜3時になっていた。
辻村深月の作品は多分20年ぶりくらいに読んだけど、こんなところまで来ているのかと驚いた。これまでの活躍を鑑みたらそれも当然なんだけど。
また近いうちに辻村深月作品読んでみよう。
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