バカと無知

バカと無知。

面白かったです。

 

ここ最近、急激に色々なことが科学的に証明されてきて不都合な真実が明るみに出てきている中、近年の社会の混乱を因果関係を丁寧に描きながらうまく説明している本だと思う。

いくつかの主張はややロジックが強引で雑な印象があるところもあるが、読み物としてシンプルに面白い。

これを全面的に真に受けるのはそれこそ「バカ」だと揶揄されそうなので、話半分で受け止めつつ、頭の片隅にとどめておこうと思う。

 

詳細は是非読んでもらいたいのですが、いくつかひきのある見出しを紹介しておきます。

・正義は最大の娯楽である

・自分より優れた者は「損失」、劣った者は「報酬」

・バカはバカであることに気づいていない

・「子どもは純真」はほんとうか?

・いつも相手より有利でいたい

・日本人の潜在的自尊心は高かった

・自尊心は「勘違い力」

・無意識の差別を計測する

・誰もが偏見をもっている

・道徳の「貯金」ができると差別的になる

・「偏見をもつな」という教育が偏見を強める

・共同体のあたたかさは排除から生まれる

・愛は世界を救わない

・すべての記憶は「偽物」である